つい、うっかり、蜂に刺されたら・・・・・

 ハチに刺されるのが二度目以降という人(たまに、初めての人でも)は、アナフィラキシーショックというショック症状を起こして、1〜2時間以内に手当てを受けなければ死亡してしまいます。くれぐれも気を付けて。ハチに刺されて死亡する例は、たいがい、アナフィラキシーショックが原因です。
また、人里離れた山の中で刺されて手遅れって事が多いので、営林署の職員さんなど要注意ですね。この頃は、エピネフリン自己注(心停止やショック状態に陥った身体の機能を回復させる薬。)も出てきていますが、ショック状態に陥っている人間が、上手く自分で注射できるかどうか、疑問・・・・。
ちなみに、動物による毒物が原因の死亡例はハチがトップ。

人を攻撃する蜂    ミツバチ、スズメバチ、アシナガバチ
                    (
特に毒性が強いのは、、スズメバチ)
              

アナフィラキシーショックについて

結構、知っているとか、名前とかだけは聞いた事がある、という方も多いかと思いますので、
さらっと説明します。                                           

    一言で言えば、アレルギーの全身症状の事です。

    刺されて少しもしない内に、喉が詰まったようで息苦しい、手足がしびれて力が抜ける、
   などの症状が出たら、早急に病院へ運んでもらいましょう。
   放っておくと、目や耳が聞こえなくなり、意識がもうろうとして死に至ります。

    さて、もうちょっと詳しく言うと・・・・・

  1)原因物質(ハチ毒、薬物、ソバ、卵など・・・・アレルゲンと呼ばれます)が体内に入る事によって、
    それを毒物と認識した体の中で、原因物質に抵抗する物質(抗体)が作られる。

  2)例え、微量でも同じ原因物質が再び体内に入ると、体内ではアレルゲンと抗体が反応して
    メディエーター(化学伝達物質、痙攣を誘発する物質)が放出される。

  3)放出されたメディエーターは全身に回り、嘔吐、手足のしびれ、湿疹、気管支痙攣を起こす。
    さらにひどくなると、血圧が低下し、呼吸困難になる(30分以内)

   以上になります。  

ハチの持つ毒と作用     

    何の事か分からないかも知れませんが、参考までに。

物質名 作用 備考
アミン類 発痛、血管、消化管、
平滑筋の収縮、弛緩作用
  ↓
激痛、患部の充血、腫脹など
 
キニン 強力な発痛作用、血圧低下
  ↓
激痛、低血圧
ミツバチには含まれません
ペプチド類 細胞膜に作用する物質で、溶血(赤血球破壊による)、細胞破壊、白血球遊走、などを引き起こす
  ↓
症状としては、貧血、アレルギー反応など
ミツバチのみ含まれる
高分子タンパク アナフィラキシー症状を引き起こす原因  

            

応急手当 

*生れて初めて、蜂に刺されたら 

   → 傷口を水で洗い、冷却する。
      ミツバチは毒針を残していく事が多いので、傷口に口を当てて針と毒を吸い出す。その後、抗ヒステリン軟膏やステロイド軟膏を塗る。
      アンモニアは塗っても無意味です。

ハチに刺されたのが初回でもアナフィラキシーショックを起こす人が結構いますので気をつけて!

毎年、7〜10月(ハチの攻撃性が増す時期)にかけて刺される事が多いようです。全国で40人前後くらいは死亡例があるので、たかが蜂とは侮れません。普通の人は一回に500回くらい刺されると死亡します。

*何度か、蜂に刺された事がある → すぐ病院へ行きましょう(結局それか・・・・・)

一刻も早い治療が必要ですが、その場では、

1.頭を低い位置に置いて、衣服を緩める(Airway、気道の確保)

2.エピネフリン(要はアドレナリン。体の機能を興奮した様な状態にする薬。劇薬です)を注射する。心臓の働きを助けるため
  エピネフリン自己注を持っていたらの話。

3.低血圧が続く場合     血圧を上げる薬を投与、全身の血のめぐりを良くする。
  呼吸困難な場合     気管支拡張薬を投与して、気管を広げ、呼吸するのを助ける

症状は刺されて数分以内で始まり30分以内に全身に広がります。1時間以内に病院に行かないと死亡する例も多いです。特にスズメバチに刺されると、激烈な症状を起こし、症状が現れるのが早ければ早いほど、重症です。
自分で感じられる症状としては、
1.手足がむずかゆくなる  2.唇がしびれ、心臓が苦しくなる   3.眩暈、耳鳴り、嘔吐、腹痛など  4.意識消失
他人から見た感じだと
1、ジンマシン  2.瞼や唇の腫れ。それによる声嗄れや喘鳴、3.呼吸困難(気道が狭くなった為)、チアノーゼ、4.血圧低下、ケイレン、意識障害など

[補足]    

ハチに刺されないための予防法(当たり前っていっちゃ当たり前の事)

1.ハチの巣に近づかない

2.肌に密着する衣類を着て、服の下に入らない様にする

3.白っぽい服を着る(嫌いらしい)

4.芳香のある化粧品や花模様のある服や黒い服は避ける(花と間違えるらしい)

5.戸外で甘い物を食べない

6.ハチを攻撃したり、止まらせたりしない(ハチはこちらが何もしなければ大人しいです)

7.見張りのハチを見掛けた時は巣が近いので用心する。間違っても攻撃はしない

余談   そういえば、コナンのTV編の「ハニーカクテル殺人事件(題名うろ憶え)」でハチ毒出てき
     ましたね〜。 あとQEDシリーズ「ベーカー街の問題」では、エピネフリン自己注出てきてい     ましたが、あれってまだ治験薬品(正式に薬になる前に実験的に人に使ってみる薬。この     薬で何が起きても文句を言いません、という念書が必要だったりして、使う時の手続きが     物凄く面倒くさい)段階で、一般の人は持てなかったような気が・・・・・。一部の営林署に配     っている だけだったと思う。

ツカレタカラモドル・・・・