アニメCG部門レブン 高橋昂也

【製作年】2008年
【時間】13分23秒
【監督】高橋昂也
【脚本】高橋昂也
【編集】高橋昂也
【音楽】岡義将
レブン

人は、数千年の昔から、「姿なきものたち」を見て生きてきた

 今から約百年前。豊かな海と氷河に抱かれた大地。そこに、海岸に集落を築いて暮らす人々がいた。彼らは古来より、神話を重んじ、万物に魂の存在を認め、全てのものに敬意を払って生きてきた。ある日、男たちが巨大なシャチを捕らえて集落に戻る。人々は、食物となって人間を生かしてくれるシャチを、敬意を込めて「海の人」と呼ぶ。「海の人」の魂を鎮め、天の国へと送る儀式に見る、人々の自然観。静寂と、ゆったりとした時間の流れの中、目に見えない存在との対話を図るという、人間の根源的な姿を、ファンタジーとしてではなく、あくまでリアルに描く。アイヌ、アメリカ北西海岸先住民などの文化を取り入れた架空の少数民族の営みを、アニメ技法とドキュメンタリー的構成で表現。


高橋昂也(たかはしこうや)

【監督プロフィール】1985年・愛知県生まれ

高校時代に自主制作映画をきっかけとして映像制作を開始。以降、アニメーションも取り入れた映像表現を探る。一方、各地の先住民族と呼ばれる人々の精神に重要な価値を見出し、作品に取り入れる。制作を通して世界のあるべき姿とは何なのかを模索中。

【この作品で伝えたかったこと】

神話とは、人間が途方も無い長い時間をかけてつちかってきた智恵の表れであり、人間がどう生きるべきかを示す指針であることが分かってきました。神話は、ここ数世紀の科学が導く真実より遥かに深く、リアリティがあるように思います。急速な時の流れに翻弄され、神話の力が薄れつつある現代に、神話が再び強い力を持てることを願って、この作品を作りました。
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