Lost&Found 三宅伸行監督作品
第2回山形国際ムービーフェスティバル2006 準グランプリ受賞 <スカラシップ500万円>

【監督】三宅伸行
【脚本】荒井真紀・三宅伸行
【撮影監督】:八重樫肇春
【編集】:三宅伸行
【音楽】:荒井真紀
【出演】菅田俊、坂田雅彦、畑中智行、寉岡萌希、
藤井かほり、菜葉菜、ひもの屋カレイ、
三田村賢二、菅原瑞貴、永井穂花、
ジリ・ヴァンソン、田中優樹、大谷部清美、
坪川拓史、廣田正興、桝谷二郎、笹原美喜夫

 日常にひそむ小さな喪失から始まる物語。落とし物あずかり所を舞台とした群像劇。

 東北のローカル線の終着駅にひっそりと佇む、“落とし物あずかり所”。そこで働く初老の係員、富樫のもとには日々様々な落とし物が届く。傘、キーホルダー、デジカメ、タップシューズ・・・。何の関係もなかったはずの物たちが、落とし物あずかり所の棚で偶然、隣どうしに並ぶように、その持ち主たちとそれを届けたひとたちも、気づかぬうちに関わりあい影響しあってゆく。一連の出来事を結んだ落とし物あずかり所、そこで働く富樫はやがて、自分がなぜここにいるのかを語り出す。
 “Lost & Found ―失って、そして見つける”。登場人物たちが見つけたものは、何だったのだろうか。
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三宅伸行監督

【監督プロフィール】1973年・京都府生まれ

ニューヨーク市立大学院映画学科卒業。現在、映像制作会社Gazebo Filmを立ち上げ、ディレクターとして活動中。

人生が変わったと言えるように

 大学卒業後、4年間のサラリーマン生活を経て、ようやく僕は映画制作の世界へ飛び込んだ。20代後半、30才に差し掛かろうというときだった。他の人たちと比べてかなり遅いスタートだったのではないかと思う。ニューヨークで、再び学生となって映画を一から学び始めた。それは、今考えても僕の中で「人生を変えた」一大決心だった。卒業後、撮影助手などの仕事をしながらも、とにかく自分の作品を作り続けてきた。しかし、思うような評価が得られないまま時は流れていく。
 日本に帰国し、映画とは全く関係のない制作会社で働き始めるが、自分の作品を作り続ける情熱だけは消えなかった。映画を作ること自体に疑念を抱いたことはなかった。しかし、30代も半ばに差し掛かり作品が評価されないままで、この先どうなるんだろうという不安が常にまとわりつく。
 そして、昨年のYMF。準グランプリをいただき、初めて自分の作品が評価された思いがした。スカラシップで初めて長編映画を作ることになり、僕は会社も辞めてこの作品に取り組むことにした。それは大げさでなく、「人生を変える」出来事になった。そして約半年間の制作期間を経て完成した作品を手に、僕は考える。このスカラシップで「人生が変わった」のは確かだ。しかし、どう変わったのかは今後の自分次第だと思う。
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